Lychee操作マニュアル

Lycheeガントチャート5.0(プレα)

現行のLycheeガントチャートのUIを大幅改善し、従来よりもさらに直感的&素速い操作でストレスフリーな進捗・スケジュール管理を実現しました。

利用するための設定

Lycheeガントチャート5.0(プレα)を利用するためには、ロールに必要な権限を付与する必要あります。

権限の設定

Lycheeガントチャートを操作・閲覧するためには権限が必要です。 管理>ロールと権限 から各ロールの権限設定を行ってください。

ガントチャートの閲覧プロジェクトでLycheeガントチャートの表示を許可する
ガントチャートの操作プロジェクトでLycheeガントチャートの操作を許可する

プロジェクトの設定

プロジェクト単位でLycheeガントチャートの機能を使用する/しないが選択できます。
Lycheeガントチャートの機能を使用する場合は、各プロジェクト>設定>プロジェクトタブ で「Lycheeスケジュール管理(ガントチャート5.0[プレα]) 」モジュールを ON にしてください。

Lycheeガントチャートの使い方 

■新規チケット作成

新しいチケット

+新しいチケットをクリックすると、IssueFormが開きます。そのまま必要な情報を入力して下さい。

チケット作成モード

Shift+Alt (Macの場合はShift+Command)を押すと「チケット作成モード」が表示されます。
複数のチケットを連続で作成するときに便利な機能です。


「チケット作成モード」状態で左側のデータ列に移動するとチケットを追加するための行が表示されますので、こちらをクリックしてチケットの題名を入力し、Enterでチケットが作成されます。
※「チケット作成モード」はShift+Alt (Macの場合はShift+Command)キーを離すと解除されます。

コマンドを忘れた場合は、「!」をクリックで確認ができます。

Windowsの場合

MACの場合

■日付(開始日・期日)の設定 

期間が指定されていないチケットのガントエリアをドラッグすることで、チケットの開始日・期日を設定することができます。


★ ワンポイントアドバイス ★
WBSをひくなど、複数のチケットを一気に作成する時は、以下のような手順が楽ちんです。
①新規チケットを作成(題名入力)する。
 作成したいチケット分先にこれを行います。
②チケットの開始日期日をドラッグ操作で入力する。
 作成したチケット分おこないます。

■チケットの更新

Lycheeガントチャート5.0(プレα) では、IssueFormを使ってチケット内容を変更することができます。

ガントバーまたはチケットの題名の左にあるアイコンをクリックするとIssueFormが開き、
チケット内容を編集することができます。

ダブルクリックで項目の内容変更

■日付の変更(期間)

ガントチャートに表示されているガントバーの端にカーソルを移動すると、カーソルがimage alt textに変わります。
この状態でドラッグすることでガントバーを伸縮させ、期間(開始日/期日)の変更を行うことができます。
※期間の変更の際にも「日付範囲」が表示されます。

ガントバーをドラッグで掴み、移動させることで、期間をそのまま維持したまま日程を変更することも可能です。

複数のチケットを選択することで、一括編集も可能です。

(Shift+クリックで複数選択、Control+クリックで一部の選択)

■先行、後続の関連設定

チャート上のガントバーにカーソルを移動すると表示される「+」ボタンを押下し、
紐付けるチケットにカーソルを移動しクリック。これだけで先行、後続の関連設定が行えます。

後続チケットの「+」を【右クリック】すると遅延日数(先行チケットに対して空ける期間)を設定することができます。
この設定をした場合、後に先行チケットの期間を変更した場合も、遅延日数を保持した状態で変更することができます。
遅延日数は現在の開始日/期日から自動で計算されます。
※もともと期間が空いているチケット同士を先行後続で紐づけた場合、その空いた期間は保持された状態で先行後続関係を結びます。

■親子チケットの設定

チケット名にカーソルをあわせてドラッグアンドドロップ。これだけで親子チケットの設定が行えます。

■データ列の開閉

データ列は、2段階の開閉操作が可能です。
・題名以外閉じる
・全部閉じる

■表示項目の変更

ヘッダの左側にある(アイコン画像)ボタンで設定が可能です。

表示させたい項目にチェックをつけると右側に表示される項目が表示されます。
選択した項目の表示順は、ドラッグで並び替えができ、右側に表示されている「-」ボタンを押すと、項目から解除されます。

表示されている項目についても以下のよう変更が可能です。
・表示されている項目をクリックで、ソートできます。(「 ∧ 」昇順 「 ∨ 」降順 )
・ヘッダ行の項目表示範囲の境界線をドラッグしてリサイズ
・ヘッダ行のセルをドラッグして並び替え

<表示項目によるソート>

<項目範囲のリサイズ|並び替え>

■手動で並び替え(カスタムソート)

項目でのソート以外に、手動で並べ替えをおこなうことも可能です。

※カスタムソートをしていた状態から、項目でのソートに切り替えた場合、手動でのソートは解除されます。
カスタムソートの解除や、直前に解除されたカスタムソートを復活させる場合は、
左上のメニューより選択すること対応ができます。

■タスクの遅れの視覚化

タスクの進捗が予定よりも遅れている状況の場合、対象タスクの背景が変化し、視覚的に遅れをお伝えします。

・進捗状況が遅延(オレンジ)
・期日が当日より前(赤)

<遅延している時と、していない時のイメージ>

<期日が当日よりも前にある場合のイメージ>

■ツリーブロック

チケットの階層構造が可視化されます。(階層構造になっているチケットが点線で囲まれで表示されます。)

■開始日/期日のハイライト

ガントバーにマウスを乗せるとヘッダ部分に日付範囲(濃い青の枠)が表示され、ガントチャート上で対象チケットの期間を確認することができます。

表示エリアに収まらない期間の場合は以下のように省略表示(…)されます。

■ズーム

以下アイコンより、5段階で表示を変更できます。

・日別(大)
・日別(小)
・週別
・月別(大)
・月別(小)

■中心(当日)にスクロール

以下アイコンをクリックすることで、当日を中心にガントチャートを確認することができます。

■当日線

※当日を表す当日線は、日別表示では当日を淡いオレンジ色の塗りつぶされた状態で表示され、週別や月別では線で表示されます。

■スクロールボタン

スクロールボタンを押下するとスクロールされます。押している間スクロールし続けます。

■表示設定

以下アイコンをクリックすることで、以下の表示設定が行なえます。

・休業日の表示
・関連線の表示
・ガントバーに表示させる付加情報の表示
・イナズマ線の表示
・マイルストーンの表示
・クリティカルパスの表示

休業日の表示

休日は淡い青色の背景色で表示されます。

ガントバーに表示させる付加情報の表示

ガントバーに付加情報を表示させます。

イナズマ線の表示

上記の[ガントバーの付加情報]画面より「イナズマ線」を選択頂くことでイナズマ線が表示されます。

■クエリフォーム

左上にある「クエリ」ボタンから、クエリフォーム表示の開閉ができます。

カスタムクエリの作成

カスタムクエリの作成ができます。
※プレαで作成したカスタムクエリを他機能でご利用いただけません。今後実装予定となっております。

チケットの開閉状況や、手動ソートを利用している場合はその並び順がカスタムクエリで保存できます。

クエリの編集/削除

既存のカスタムクエリの編集/削除は下記の方法で可能です。

 【クエリの編集】
 ①クエリ > 既存のカスタムクエリを選択 > カスタムクエリを保存 > 適用中のカスタムクエリを編集
 ②クエリ > 既存のカスタムクエリ右横の⋯(3点リーダー)より編集を選択し編集

 【クエリの削除】
 クエリ > 既存のカスタムクエリ右横の⋯(3点リーダー)より削除を選択しOKを押下

既存クエリの設定を引き継いだクエリ新規作成

既存のカスタムクエリを元に新しいカスタムクエリを作成できます。
【手順】
クエリ > 既存のカスタムクエリを選択 > カスタムクエリを保存 > 新しいカスタムクエリを作成

■ベースライン機能

ベースラインの保存

基準となるベースラインは画面右上のアイコンベースラインアイコンから作成いただけます。

ベースラインの保存手順は以下となります
・画面右上にあるベースラインアイコンアイコンをクリック
・任意の名称を設定(※比較時の為に保存日も合わせてのご入力をお勧めします)
・[作成]を押していただく

ベースラインの適用

保存したベースラインの表示手順は以下となります
・画面右上にあるベースラインアイコンアイコンをクリック
・表示したいベースラインの名称をクリック
・選択したベースラインの名称が画面右上に表示される
選択したベースラインの情報と現状のスケジュールを比較し、変更があった各チケットの下に青いガントバーが表示させます。
※青いガントバーは、保存したベースライン時点の情報です
※開始日と期限が同じ場合はベースラインは表示されません

保存したベースラインの変更、削除

ベースライン名称編集アイコンより保存したベースラインの名称編集が可能です。
また、不要となったベースラインはベースライン_ゴミ箱アイコンアイコンより削除できます。
ベースライン_名称変更_削除

ベースラインにイナズマ線を表示する

[ガントバーの付加情報]画面より「イナズマ線」を選択された場合、ベースラインにもイナズマ線が表示されます。
ベースライン_イナズマ線_gif

メニューボタンの配置図


工数見える化機能

新機能

■矢印キーによるカーソル移動 (2024-01リリースから追加)

・矢印キーで上下左右の移動
・Tabキーで右移動(Sfhitキーを同時押しで左移動)
・Enterで編集モードになり、再度Enterで決定となります。
題名などの変更は、キー操作で変更したい項目に移動しEnterを押すと編集モードに変わるので内容を変更、Enterを押すことで決定となります。
リスト型や日付を入力する項目の場合は、対象のセルでEnterを押すと項目一覧やカレンダーが表示されます。設定したい値を選び、Enterを押すことで決定となります。

■行番号表示 (2024-01リリースから追加)

行番号が表示されます。

マイルストーン(2024/07リリースから追加)

マイルストーンとは

プロジェクトの工程で主要ポイントを設定し、進捗を管理することができます。

・節目となる目印
計画の「大きな節目」「中間目標」「最終期限」など、プロジェクトがどこまで進んでいるかを確認するために、目印となるポイントを登録します。

・進捗を確認する
マイルストーンとチケットを紐付けることができ、予定どおりか遅延しているかを瞬時に確認することができます。

  • a. 進捗通りの場合は点線で表示される
  • b. 進捗が遅れている場合は実線で表示される

マイルストーンを登録するために必要な設定

権限の設定

マイルストーンを使用するには権限設定が必要です。 管理>ロールと権限 より、「マイルストーンの閲覧」「マイルストーンの管理」の設定を行います。

権限説明
マイルストーンの閲覧プロジェクトで保存されたマイルストーンの表示を許可する
マイルストーンの管理プロジェクトでマイルストーンの追加/編集/削除を許可する
ガントチャートに表示するための設定

Lycheeガントチャート5.0(プレα)ガントエリア画面右上に表示されている「…」(その他の設定)アイコンをクリックすると、マイルストーンの表示が出てくるので、こちらにチェックを入れてください。

マイルストーンの登録

計画の「大きな節目」「中間目標」「最終期限」など、プロジェクトの進捗を確認するための目印(=マイルストーン)を登録します。

プロジェクト、またはバージョンのガントエリアの日付をクリックすると、マイルストーンの設定画面が表示されるので、マイルストーンの名称、表示色を設定して保存することで、設置が完了します。
(紐づけたいチケットがあれば「チケット」も設定してください。)
※マイルストーンはプロジェクトの期間外やバージョンに対しても設置可能です。

マイルストーンの編集/削除をする

プロジェクトの期間表示のバーのマイルストーン名称にマウスカーソルをあわせると鉛筆アイコン/ゴミ箱アイコンが表示されます。
名称部分または鉛筆アイコンをクリックすると編集用のフォームが表示され、そのマイルストーンの編集を行うことができます。
ゴミ箱アイコンをクリックするとマイルストーンを削除することができます。
※【チケット作成モード】になっている場合はアイコンが表示されません。
 モードを解除してから対応してください。

カスタムクエリ(2024/08リリースから追加)

既存クエリを使用する。

※現状、Lycheeガントチャート5.0 [プレα]から新規のカスタムクエリを作成することはできません。
 将来的にはできるようになりますので、しばらくお待ち下さい。

デフォルトクエリの設定

対象プロジェクト > 設定 > Lycheeガントチャート5.0 [プレα] にて設定が可能です。

 ※Lycheeガントチャート と Lycheeガントチャート5.0 [プレα] それぞれに異なるデフォルトクエリを設定できるわけではありません、予めご注意ください。どちらかを更新すると、もう片方の情報も更新されます。

デフォルト表示項目設定

 管理 > 設定 > プラグイン > 5.0.9-pre-alpha 設定 より設定が可能です。

クリティカルパス(2024/10リリースから追加)

クリティカルパスとは、対象期間(プロジェクトまたは各バージョン)で最も期日が遅いチケットを起点に、そのチケットに先行するチケット、またそのチケットに先行するチケット、またそのチケットに先行するチケット・・・のように繋いだ際に、最も長くなる経路のことです。

クリティカルパスを辿ることで、プロジェクト全体のスケジュールに影響を与える重要なチケットを把握することが出来ます。

クリティカルパスの表示

Lycheeガントチャートでは、「オプション」のクリティカルパス項目の「表示」にチェックを入れることでガントチャート上にクリティカルパスを表示することできます。
また、「複数クリティカルパスを計算する」をチェックすることで、複数経路のクリティカルパスを表示することが出来ます。

クリティカルパスの判定

  • フィルタに[バージョン]が指定されていない場合
    該当プロジェクト内の全チケットから、[期日]が一番遅いチケットがクリティカルパスの起点になります。
  • フィルタに[バージョン]が指定されている場合
    該当プロジェクト内のチケットから、指定されたバージョン毎に紐づく[期日]が一番遅いチケットが クリティカルパスの起点になります。
  • バージョン毎に[期日]が一番遅いチケット(同日)がある場合
    該当プロジェクト内のチケットから、[期日]が一番遅いチケット(同日)全てがクリティカルパスの起点になります。
  • 複数クリティカルパスを計算する場合
    先行・後続で関連付けられている一連のチケットを一つのグループとみなし、各グループの[期日]が最遅のチケットを起点にそれぞれのクリティカルパスが計算されます。 先行後続のないチケットはクリティカルパス複数表示の対象外です。

余裕期間の設定

余裕期間とは先行のチケットをクリティカルパスに含めるかどうかの基準日数です。

クリティカルパスは最短でタスクに取り掛かる事を基本とするため、先行・後続が関連付いている場合でも日付として連続していない経路はクリティカルパスとしてみなされませんが、余裕期間を設定することで日付として連続していない場合でもクリティカルパスとみなすようにすることが出来ます。

余裕期間の設定は、各プロジェクトの設定>Lycheeガントチャート>クリティカルパスから行います。

先行後続関係のあるチケットにおいて、クリティカルパスにならないケースがあります

クリティカルパスの設定にある「余裕期間」の日数と、先行後続関係を結んだ際の遅延日数の合算値よりも
先行後続チケットの間隔(日数)が開いている場合、先行チケットはクリティカルパスになりません。(下図参照)

日程ベースでのイナズマ線表示(2024/11リリースから追加)

バージョンと親チケットの進捗率を日程ベースで表示することが可能です。
この機能をつかうと、本来であればガントバーに割合で表示される進捗率が日程ベースで表示されるようになります。
※本機能は、イナズマ線と進捗バーの描写位置を割合ベースから日程ベースに変える機能です。バージョンと親チケットの進捗率の値が変更されているわけではありません。


この機能は、割合ベースで親チケットの進捗率を描写した際に、親チケットの進捗が遅れて見えるというRedmine標準機能由来の事象に対応した機能となります。

日程ベースに切り替える方法

管理 > プラグイン > 管理 > プラグイン > Lychee Gantt Chart plugin (pre-alpha)
ONにすると下層チケットの日程に合わせた日程ベースの表示になります。OFFにすると、Redmine標準機能の遵守したバーの割合表示に変わります。

※本機能は、親チケットの値の算出方法において、進捗率の算出方法が 「子チケットの値から算出」の場合のみ利用可能です。

フィルタをかけた際の動きについて
開始日が未来にある状態のチケットを前倒しで着手している際に、フィルタ機能を用いて一部の前倒しチケットを非表示にすると、非表示にしているチケットは親チケットの進捗率描写の対象からはずれます。

遅れているチケットがフィルタで非表示になった場合も、親チケットの進捗率は非表示になっているチケットの情報をもとに日数ベースで表示します。

※右図では新規・20%のチケットは表示されていないが、そのチケットの進捗率は親チケットのイナズマ線で描写される。

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